特集「キャッチ」どんたくパレードに『精華の音』 コロナ禍乗り越える生徒たち
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- Опубликовано: 7 сен 2024
- 特集キャッチは、『博多どんたく』についてです。メインイベントのパレードに精華女子高校・吹奏楽部が特別な思いで臨みました。コロナを乗り越えてきた生徒たちの姿を追いました。
福岡市の精華女子高校の吹奏楽部では、4月18日に博多どんたくに向けた練習が始まりました。
この日から新1年生も加わりました。全学年がそろっての練習は本番まで2週間しかありません。
どんたくで披露するのは、最も得意とするマーチングです。
全国大会で22年連続で金賞に輝くほどの実力です。
■3年生
「最初に基本の歩く動作をするので、1年生はまだやったことないと思うので練習します。」
まずは基本の歩き方の練習です。
体が上下にぶれないことによって演奏が安定し、体力温存にもつながるといいます。
列が乱れないよう、一歩ずつ歩幅やタイミングを確認していきます。
音楽隊に華を添える、カラーガード隊です。
リーダーを務めるのが、キャプテンでもある梶井かりんさん、18歳です。
■精華女子高校吹奏楽部・梶井かりんさん
「梶井かりんです。オーボエパートを希望しています。よろしくお願いします。」
宮城県出身の梶井さんは、全国屈指の精華のマーチングに憧れ、親元を離れ、福岡での生活を選びました。
「全国大会に出場して、金賞をとりたい」という目標を持ち、期待に胸を膨らませて始まった学校生活でした。
しかし、入学早々から大会やイベントの中止が相次ぎ、みんな集まっての演奏も禁止されるなど、制限を受け続けてきました。
■梶井さん
「何度も部活が止まってしまうこともあったりしたので、悔しいというか、後悔じゃないけど、『あのステージに立ちたい』と思って入学を決めたので、目標がなくなってしまったというか。」
そんなとき梶井さんを支えてくれたのは、同じ環境にいる仲間たちと音楽への熱い思いです。
そして、高校最後の年に、初めてどんたく出場のチャンスが舞い込んできました。
■梶井さん
「すごくうれしかったです。YouTubeなどでずっと見ていて、“部員全員で”どんたくパレードする、すごく憧れがあったし、精華のパレードってすごくかっこいいので。」
本番を3日後に控えた4月30日、この日はどんたくの会場を想定して、いつもより広いアリーナを貸りての練習でした。
■先生
「テンポから外れる、足の左右が逆になる状態が長いのが一番よくない。」
■先生
「みんなパレードするんでしょ。」
■梶井さん
「そのまま…。」
■先生
「そのままはけて消えてしまうところはないんじゃない?」
生徒たちを苦しめたのが、コロナ禍による経験不足です。
誰が何をするのか、初めての経験に段取りがうまくいきません。
■梶井さん
「どんたく自体初めてなので、空気感とか、どれくらい大変か、3年生も分からないので、それを伝えることもできないし。自分たちも不安があるので、やってみるしかないなと思います。」
顧問の桜内先生も、コロナ禍で音楽と向き合う生徒たちの大変さを感じています。
■精華女子高校 吹奏楽部顧問・桜内教昭教諭
「楽器は時間がとてもかかるので、1回のことを仕上げるためには、その裏で何十時間もやらないといけないので。ただその時間を制約されて、短い時間である程度のクオリティーを仕上げていくのは大変だなと思う。」
「例え経験が少なくても、与えられた舞台で最高の演奏を見せたい」という思いを胸に、連日朝早くから夜遅くまで練習が続きました。
そして、博多どんたく当日を迎えました。
1年生から3年生まで総勢94人、練習を繰り返した隊列は、息がぴったりです。
梶井さんも憧れの舞台で、笑顔があふれます。
■梶井さん
「楽しかったです。1年生とか2年生のときに、つらいこともあったけど、それを乗り越えたから、きょうこうやって楽しくできたと思うので。全部無駄なことはなかったなと思う。」
コロナ禍で始まった高校生活も2年あまりです。
初めてのどんたくの舞台で、苦難を乗り越えてきた新しい『精華の音』が街を華やかに彩りました。
#FBS福岡放送 #めんたいワイド
一つのショーをこなすだけでもクタクタなどんたく。
それを、前夜祭〜フィナーレまで3日間ぶっ続けで何ステージも出演お疲れ様でした。